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フリーランスエンジニアが経費にできるものとは?経費率や注意点なども解説

フリーランスエンジニアは、毎年「確定申告」が必要です。
収入と経費を正しく申告しなければ、税務調査のリスクが高くなったり、延滞税などのペナルティが課せられたりする恐れがあります。

経費としてどのような支出を計上できるか正しく理解すれば、所得税の節税にもつながるでしょう。

そこでこの記事では、フリーランスエンジニアが経費にできるものなどを、以下の順で解説します。

1. フリーランスエンジニアの経費率
2. フリーランスエンジニアが経費にできるもの
3. フリーランスエンジニアが経費計上する際の注意点

ぜひ確定申告の準備にお役立てください。
また、以下の記事ではフリーランスエンジニアの節税について詳しく解説していますので、ご参考にしてください。
関連記事:フリーランスエンジニアの節税対策5選!活用できる経費や控除を解説

フリーランスエンジニアの経費率

フリーランスエンジニアの経費率は、収入の50%程度が目安です。経費率とは、収入に対する経費の割合をいい、以下の式で算出できます。
経費率(%)=経費÷収入×100
経費率の目安は、事業の業種によって異なります。フリーランスエンジニアの場合、経費率が50%より極端に高いと税務署に疑われやすくなり、税務調査のリスクが高まります。

しかし、経費率はあくまで目安であり、業務に関連する支出を正しく経費計上しているかどうかがポイントです。

実際にフリーランスエンジニアが経費にできるものを次から解説していきます。

フリーランスエンジニアが経費にできるもの

フリーランスエンジニアが基本的に経費にできるものは以下のとおりです。
  • 地代家賃
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 新聞図書費
  • 接待交際費
  • 消耗品費
  • 減価償却費
  • 広告宣伝費
  • 外注費
  • 旅費・交通費
  • 雑費
それぞれ順番に解説していきます。

地代家賃

地代家賃とは、エンジニアの仕事を行う場所にかかる費用です。オフィスなどを借りている場合は、賃貸料や駐車場代などを経費計上できます。

自宅で仕事をしている場合は、家賃の一部を経費計上(家事按分)することが可能です。たとえば、床面積50㎡で家賃10万円の賃貸マンションに住んでおり、仕事場として10㎡使っている場合、経費計上できる家賃は以下のように求められます。
按分率:10㎡÷50㎡×100=20%
経費として計上できる家賃:10万円×20%=2万円
詳しく知りたい場合は、税理士などに相談しましょう。

エージェントサービスの「moveIT!」では、フリーランスエンジニアが応募できる案件を多数紹介しています。税理士紹介サービスなども提供しているため、ぜひお気軽にご相談ください。

水道光熱費

水道光熱費とは、電気やガス、水道などの光熱費にかかる費用です。オフィスでの使用分は、経費計上できます。自宅で仕事をしている場合は、地代家賃と同様に按分して経費計上する必要があります。

通信費

通信費とは、インターネットや電話、宅配便の配送料などにかかる費用です。インターネットのプロバイダ料金やサーバ利用料なども含まれます。

もし、レンタルサーバやドメインの取得などをしている場合も、通信費として経費計上できます。

新聞図書費

新聞図書費とは、新聞や書籍などの購入費や、有料情報サイトの登録料などの費用をいいます。仕事に関連するものであれば、経費計上できます。

接待交際費

接待交際費とは、クライアントとの打ち合わせなど仕事関係で支払った飲食代の費用です。

接待交際費の計上があまりにも多いと、税務署に怪しまれる可能性が高くなります。そのため、一緒に飲食した人の名前や関係を、領収書とともにメモなどで残しておくと忘れずに済みます。

消耗品費

消耗品費とは、文房具などの備品の購入にかかる費用です。10万円未満、もしくは法定耐用年数が1年未満のものを購入した際は、消耗品費として計上するのが一般的です。

減価償却費

減価償却費とは、10万円を超えるパソコンや自動車などを、一括ではなく耐用年数に応じて分割して計上する経費のことです。

耐用年数は、パソコンが4年、自動車が6年と資産によってそれぞれ定められています。
※参考:主な減価償却資産の耐用年数表|国税庁

広告宣伝費

広告宣伝費とは、フリーランスエンジニアとして仕事をするうえで、名刺やポートフォリオの作成など、自分をブランディングするのにかかる費用です。

仕事関係先に暑中見舞いや年賀状を送る場合も、広告宣伝費として経費計上できます。

外注費

外注費とは、仕事の一部を外部に委託した際にかかる費用です。フリーランスエンジニアが、自分の専門分野以外の仕事を外注する際にかかる費用は、経費として計上できます。

旅費・交通費

旅費・交通費とは、仕事のために使った宿泊費や交通費などの費用です。仕事での出張や、取引先に訪問するために、電車や新幹線などの公共交通機関を利用した場合は、経費として計上できます。

雑費

これまで説明した費用に該当しないものは、雑費として処理することがあります。

たとえば、以下のような費用は雑費として処理するケースが多いです。

・税理士や弁護士などへの支払い
・セミナーの受講費用
・クレジットカードの年会費

フリーランスエンジニアが経費計上する際の注意点

フリーランスエンジニアが、経費計上する際の注意点は以下のとおりです。
  • 領収書やレシートを保管する
  • 収益を帳簿に記録しておく
  • 過度に経費を計上しない
それぞれ詳しく解説します。

領収書やレシートを保管する

経費計上した領収書やレシートは、必ず保管しておきましょう。領収書やレシートは、7年間保存する必要があるため、確定申告が終わった後も保管しておく必要があります。

なお、電子帳簿保存法により、電子データとして受け取った領収書などのデータは、電子データのまま保存しなければなりません。

領収書やレシートは、いつ・どこで・何を買ったかを証明するのに必要な書類です。なくさないように大切に保管しておきましょう。

収入を帳簿に記帳しておく

フリーランスエンジニアで得た収入は、必ず帳簿に記帳しておきましょう。経費は帳簿の記載義務がありませんが、収入に関してはすべて記載する必要があります。

記帳に不備があった場合は、所得税の過少申告となるため、ペナルティを課せられる恐れがあります。

故意に収入を記帳しなければ犯罪になるため、こまめに記帳するようにしましょう。

過度に経費を計上しない

所得を減らす目的で、過度に経費を計上しないように注意しましょう。

仕事に必要な支出であれば問題ありませんが、所得を減らす目的で事業に関わりが少ないものまで過度に経費計上すると、税務調査が入るリスクが高まります。

税務調査で不備が指摘されると、追加で税金を支払う必要が発生するため、良識の範囲で行いましょう。

まとめ

フリーランスエンジニアが経費にできるものや、経費計上する際の注意点を解説しました。

フリーランスエンジニアは毎年確定申告が必要で、正しく収入と経費を税務署に申告しなければなりません。フリーランスエンジニアの経費率は約50%が目安です。

経費として計上できるものを理解し、正しい納税の知識を身につけることで、節税対策につながります。

家事按分の割合や、経費として計上できるか不明な場合は、税務署や税理士に相談して疑問を解消させましょう。

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