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ITエンジニアが案件を獲得するための完全マニュアル!リアルな案件事情から面接対策まで解説

「フリーランスとして独立したけど、案件がなかなか見つからない

「これからフリーランスになる予定だけど、仕事があるか心配

フリーランスエンジニアとして独立する際の最大の悩みは案件獲得ではないでしょうか。

この記事では、ITエンジニアの転職から独立までを幅広くサポートする「moveIT!」が、案件獲得について以下の内容を徹底的に解説します。
  • 案件を獲得するために必要な準備
  • フリーランスエンジニアのリアルな案件事情
  • 案件を獲得する5つの方法
  • 面接に向けて準備すべきポイント
  • 収入を安定させるコツ
この記事を読むことで安心して次の一歩を踏み出すことができるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

フリーランスエンジニアが案件を獲得するために必要な準備

ここでは、エンジニアが案件を獲得するために必要な基本準備について解説します。
主に必要な準備は「実務経験」「税務・保険に関する知識」「スキルセットの整理」です。

実務経験は最低1年

エンジニアが案件を獲得するために求められるのが「経験年数」です。
実際に「move IT!」で公開しているほとんどの求人情報に数年程度の開発経験が条件として記載されています。
実務経験は最低1年以上が望ましいです。
経験が浅くても応募できる案件は、比較的単価が安いことを念頭に置いておきましょう。

高単価になると実務経験3年以上を条件にしているケースが多いです。
いずれにせよフリーランスになる前に、企業でエンジニアとしてある程度経験を積むことが重要です。

税務・保険に関する知識

個人事業主として独立する方は、税金面の管理も自身で行う税理士に依頼する必要があります。
最近では、独立する方向けにわかりやすく解説されているyoutubeなどもあるので、確認しておきましょう。
案件を探す前ではなく、個人事業主の届けを提出する前にある程度の知識を付けて準備しておくと安心です。

また、「move IT!」では会員様向けにIT業界に精通した税理士をご紹介しております。さらに税理士との交渉を代行し、依頼したい業務の妥当な料金や顧問料を、見積もり交渉いたします。
詳しく知りたい方はこちらのページも参考にしてください。
関連ページ:税理士紹介サービス|move IT! 関連記事:フリーランスエンジニアの始め方。独立前・後のやることリスト!

スキルセットの整理

フリーランスエンジニアとして案件を獲得するためには、自分のスキルセットを明確にすることが重要です。

自分が得意とする技術や言語、フレームワークをリストアップしましょう。
その上で、これまでのプロジェクト経験や業務内容を整理し、自分がどの分野に強いのかを明確にします。
事前にスキルセットを整理しておくことで、自分に最適な案件を効率的に見つけることができるようになります。

また、スキルセットを明確にすることで、クライアントに対しても自信を持ってアピールすることができます。
以下にスキルセットを整理した例を紹介しますので、参考にしてください。
技術/言語/フレームワーク 経験年数 プロジェクト例 強み
JavaScript 3年 ECサイト開発 フロントエンド開発、React.js
PHP 2年 CMS構築 WordPress、Laravel
Python 1年 データ分析 Pandas、NumPy
AWS 2年 インフラ構築 EC2、S3、RDS
SQL 3年 データベース設計 MySQL、PostgreSQL
こういったスキルセットの他に、公表可能な制作実績をまとめたポートフォリオもあるとより魅力的です。

フリーランスエンジニアのリアルな案件事情

ここではフリーランスエンジニアのリアルな案件事情についてご紹介します。

案件相場

まずスキルや職業別に案件相場をご紹介します。「move IT!」で公開している求人情報の案件相場は以下の通りです。

言語別案件相場

スキル 金額/月
C言語 50〜70万円
AWS 50〜90万円
Azure 50〜90万円
Go 50〜100万円
Java 50〜100万円
JavaScript 50〜100万円
PHP 50〜80万円
Python 50〜90万円
Ruby 50〜90万円
SQL 40〜60万円
Unity 60〜80万円
VBA 50〜70万円

職業別案件相場

職業分類 金額/月
AIエンジニア 60〜150万円
ネットワークエンジニア 40〜100万円(AIもできると120万円以上)
プログラマー 50〜70万円
SE 60〜80万円
PL 65〜85万円
PM 75〜110万円
→「move IT!」で案件を見てみる

ハローワーク月額賃金データとの比較

次にシステムエンジニア、プログラマー、AIプログラマーの3種類の職業について仕事内容と報酬について解説します。

システムエンジニア(SE)

フリーランスの案件では、情報システムの開発を受託し、ソフトウェアを開発するオープン系ソフトウェア開発技術者の求人が多く見られます。
アプリケーションエンジニア、アプリケーションスペシャリスト、業務系SE(システムエンジニア)などとも呼ばれることもありますが、ここではシステムエンジニアとしてご紹介します。

システムエンジニア(SE)は上流工程での経験を条件としているケースも多く、業界歴が長いと有利でしょう。
顧客の要望をヒアリング、設計、テストまで行うためITについての技術力とコミュニケーション能力が必要とされます。
厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」を見てみると、SE(業務用システム)の就業形態は以下のような比率でした。
引用:システムエンジニア(業務システム)|職業情報提供「jobtag」
自営、フリーランスの割合が33.3%となっており、他の職業と比較してフリーランスが多く活躍していることが伺えます。

続いて令和4年度の月額求人賃金と「move IT!」が公開している案件の報酬を比較してみましょう。
ハローワーク求人統計データ(月額求人賃金) 「move IT!」案件相場
SE(システムエンジニア) 32.8万円 60〜80万円
ハローワークの令和4年度の月額賃金と比較すると、フリーランス案件の多い「move IT!」の案件相場は倍以上となっています。
ITエンジニアに特化した求人情報のみを掲載しているため、実力者向けの高単価案件が多いと言えるでしょう。

プログラマー(PG)

プログラマー(PG)はシステム開発において、システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計に基づきプログラムを作成します。
細かく分類すると以下のような職業に分けられます。

・コーダー(プログラミング)、
・コンピュータゲームプログラマー
・ソフトウェアプログラマー
・HTMLコーダー
・Webアプリケーションプログラマー
・Webプログラマー

PHP、Java、JavaScriptなど言語の知識やデータベースやソフトウェア、アプリケーションの知見が必要となります。
厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」を見てみると、プログラマーの就業形態は以下のような比率でした。
引用:プログラマー|職業情報提供「jobtag」
自営、フリーランスの割合が29.2%となっており、多くのフリーランスがプログラマーとして活躍しています。

続いて令和4年度の月額求人賃金と「move IT!」が公開している案件の報酬を比較してみましょう。
ハローワーク求人統計データ(月額求人賃金) 「move IT!」案件相場
プログラマー 32.8万円 50〜70万円
プログラマーの月額求人賃金を見てみると、32.8万円と一般的な平均月額賃金31.8万円と比べるとやや高めです。
しかし、フリーランス案件を多く掲載している「move IT!」と比較すると報酬相場を大きく下回っています。

AIエンジニア

AI(人工知能)の様々な分野での活用に関して研究や開発を行う仕事です。
現状では求められる要件や水準も明確になっていませんが、大学院で情報科学または工学部、理学部の様々な分野の修士か博士号取得者が多く活躍しています。
業界の成長に合わせて人材の需要も高まっていますが、人材不足に陥っているためスキルを活かせる方は好条件で案件の獲得が見込めるでしょう。

厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」を見てみると、プログラマーの就業形態は以下のような比率でした。
引用:AIエンジニア|職業情報提供「jobtag」
自営、フリーランスは24.3%とプログラマーやシステムエンジニアと比較するとやや低い割合となっています。

続いて令和4年度の月額求人賃金と「move IT!」が公開している案件の報酬を比較してみましょう。
ハローワーク求人統計データ(月額求人賃金) 「move IT!」案件相場
AIエンジニア 29.4万円 60〜150万円
ハローワーク求人データの月額求人賃金は29.4万円ですが、「move IT!」の案件報酬相場は60〜150万円とかなり開きがあります。
スキルやレベルに応じて報酬は大きく異なるため、同じ職種でも報酬の差が大きいと理解しておきましょう。
システムエンジニアの報酬相場についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:システムエンジニア(SE)の単価相場|会社員・フリーランス・スキル別

フリーランスエンジニアが案件を獲得する5つの方法

フリーランスは自由度が高いイメージが強いですが、自分のスキルや希望の働き方に合った案件を見つけて獲得するのは簡単ではありません。
ここからは、フリーランスエンジニアが案件を獲得するための5つの方法をご紹介します。
1.元同僚や知り合いから紹介を受ける
2.SNSを活用する
3.セミナーや交流会に参加して人脈を広げる
4.クラウドソーシングを利用する
5.エージェントサービスを利用する

1.元同僚や知り合いから紹介を受ける

フリーランス協会がフリーランスを対象に行なっているアンケート『フリーランス白書2023』を見てみると、およそ70%の方が、『人脈』『過去・現在の取引先』から案件を受注したと答えています。
現役フリーランスの方、またはこれから独立を考えている方、どちらにとっても人脈は広げておいて損はないと言えます。
特に、自分のスキルを理解してくれている知人から紹介してもらう案件は、自身のレベルに合った仕事が多いため安心して対応できるでしょう。
引用:フリーランス白書2023

2.SNSを活用する

SNS上で自分自身を宣伝することもでき、上手く利用すると案件の獲得につながることもあります。
また、SNS上での繋がりから、人脈へと繋がるケースもあるので侮れません。

3.セミナーや交流会に参加して人脈を広げる

最近では、専門業種向けのオンラインサロンやセミナーが多数存在しています。
人脈は思わぬところで生まれるので、積極的に参加することで幅広い方と交流することができるでしょう。
そこから案件獲得に繋がる可能性も大きいです。

4.クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングサービスは、インターネット上で企業が不特定多数に業務を発注できるサービスです。
有名なところで言うと「ランサーズ」や「クラウドワークス」があります。

受注側としても、数ある中から自分に合った仕事を選び応募することができます。
しかしエンジニアのスキルによっては案件が少なかったり、競争率が高くて案件を獲得できないと言う声も聞かれます。

さらに、実績を積み上げることでより好条件の案件を受注することができますが、反対にビギナーにとっては少し不利な状況になりがちです。

副業でコツコツ実績を積み上げ、安定して案件を受注できるようになったらフリーランスとして独立するといった使い方が良いでしょう。

5.エージェントサービスを利用する

ここまでご紹介して、「やっぱりフリーランスは営業力がないと難しいのかな」と不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

営業や仕事におけるコミュニケーションが不安・・・という方は、エージェントサービスを利用することで自分に合った案件をマッチングしてもらうことが可能です。

弊社「moveIT!」では、機械的なマッチングだけでなく人との繋がりを重視した案件獲得サポートを行っております。
案件のご紹介のみでなくご希望を伺いながら、エンジニアとしての今後のキャリアについてご相談頂くことが可能です。

フリーランスエンジニアが面接に向けて準備すべきポイント

フリーランスエンジニアが案件を獲得するためには、その過程で面接が必要になるケースが大半です。
せっかく高単価の案件を見つけても、面接でうまくいかず受注できなければ、それまでの努力が水の泡となってしまいます。
ここでは、フリーランスエンジニアが面接に向けて準備すべきポイントを紹介します。

職務経歴とスキルを整理する

スキルシートや履歴書などの書類を仕上げる際に、職務経歴とスキルの整理もあわせて行いましょう。
今まで携わった業務を振り返り、自分がどのような案件に対応できるのか、どのようなスキルを身につけたのかをまとめておくことが重要です。

自分の得意分野や業務で苦労したこと、課題をどのように解決したかなども整理しておくことで、面接の際に具体的に伝えやすくなるでしょう。

案件の詳細内容を事前に確認する

面接を受ける前に、案件の詳細内容を確認しておきましょう。面接前に確認することで、案件のミスマッチを回避できるだけでなく、質問やどのように自己アピールするかなどを具体的に考えることができます。

基本的に面接は1度のみであることが多いため、事前にどのくらい面接の準備ができるかが、案件獲得の大きなポイントになるでしょう。

質問に対する回答を準備しておく

あらかじめ想定される質問に対する回答を準備しておくことで、面接時でもあわてることなくスムーズに答えられます。

面接時によく聞かれる質問の具体例として、以下のようなものがあります。
  • 過去に受注した案件の規模や内容
  • 要件定義や上流工程の経験の有無
  • 未経験のソフトウェアの担当になった場合の進め方
  • 自分の強みや弱み
  • 将来の目標や展望
また、聞かれることだけでなく、自分から聞いておきたいこともリストアップしておきましょう。
案件の詳細や稼働時間などを質問することで、不安が軽減されるでしょう。

面接の打ち合わせをする

エージェントサービスを利用している場合は、面接前に練習も兼ねて打ち合わせをしておくことがおすすめです。企業の傾向や想定される質問など、エージェントの目線からいろいろとアドバイスがもらえるでしょう。

また、面接前に不安な点や聞きたい点があれば、エージェントを通じて事前に企業へ確認してもらうこともできます。

エージェントサービスを有効に活用して、面接に向けて準備しましょう。

フリーランスエンジニアが収入を安定させるコツ

フリーランスエンジニアは、自分の仕事内容や頑張りが収入に直結します。
そのため、自分を管理する能力と仕事選びが重要になるでしょう。
最後に、フリーエンジニアが案件獲得に困らず、収入を安定させるコツを簡単にご紹介しますのでぜひご参考にしてください。

継続的な案件を選ぶ

フリーランスエンジニアが受注する案件には、単発の案件と継続的に行う案件があります。
職種や専門とするスキルによっても異なりますが、継続的な案件や単発でも関係を構築できる案件を選ぶことで、仕事が途切れずに収入を安定させることができるでしょう。

自分のスキルアップに繋げる

エンジニアとしての技術面はもちろんのこと、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルも磨くことで将来の仕事に役立てていくことができます。

フリーランスになると、管理は全て自分次第なので常に成長する意識を持つことも重要です。

情報感度を高く保つ

スキルアップをするためにも、直近で需要の高いスキルなど業界の最新の情報を知っておく必要があります。
IT業界は変化が早く、常に新たな技術が生まれていますので情報感度を高く保ち積極的に情報収集を行いましょう。

まとめ

この記事では、フリーランスITエンジニアの案件獲得について準備〜面接まで徹底的に解説しました。

【必要な準備】
・実務経験(最低1年)
・税務・保険の知識
・スキルセットの整理

【案件獲得方法5選】
・元同僚や知り合いの紹介
・SNSの活用
・セミナーや交流会の参加
・クラウドソーシング
・エージェントサービスの利用

【面接準備】
・職務経歴やスキルの整理
・案件内容の確認
・想定質問への回答準備

また案件獲得と収入を安定させるためには、継続的な案件を選ぶことや関係構築を意識すること、自身のスキルアップ、情報収集が鍵となります。

転職や案件獲得にお悩みの方はぜひ「move IT!」にご相談ください。

コラム著者情報

moveIT運営事務局


moveIT!は機械的なマッチングだけでなく、人との繋がりを重視したIT専門の求人紹介サポートサービスです。
フリーランスの他、正社員・契約社員・派遣・アルバイト・インターン、またはIT業界への就職転職希望者、IT業界での将来独立・起業を目指している方々など、働き方や経験者/未経験者を問わず幅広く総合的に支援するサービスをご提供しております。

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