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システムエンジニア(SE)の平均年収は?年齢や経験など条件別に解説

この記事では、システムエンジニアの平均年収や、年齢・経験・性別など条件別にシステムエンジニアの年収をご紹介しています。

記事の後半では、IT関連産業の給与と比較したランキングや、システムエンジニアが年収をアップさせる方法についても解説しています。以下の順で解説しているので、これからのキャリアのご参考にどうぞ。

1. システムエンジニア(SE)の平均年収
2. 年収のボリュームゾーン
3. スキルによる年収の差
4. 年収アップの方法

システムエンジニア(SE)の平均年収

令和4年賃金構造基本統計調査 」によると、企業規模10人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は660万4,000円(※)となっています。

一方、企業規模1,000人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は788万5,900円(※)であり、規模が大きい企業に勤めているエンジニアの方が年収が高いという結果になっています。

日本人全体の平均給与は458万円ですので、日本人の平均年収よりも高い水準となっていることがわかります。

(※)「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」システムコンサルタント・設計者より
「きまって支給する現金給与額」×12ヶ月+「年間賞与」にて算出

参考:令和4年賃金構造基本統計調査
参考:令和4年分民間給与実態統計調査 |国税庁

システムエンジニア(SE)性別・年齢別年収

システムエンジニアの性別・年齢による年収を一覧にまとめました。
年齢  男性 女性
20〜24歳(経験0年) 285万円 314万円
25〜29歳(経験1〜4年) 403万円 351万円
30〜34歳(経験5〜9年) 494万円 468万円
35〜39歳(経験10〜14年) 539万円 486万円
40〜44歳(経験15年以上) 623万円 534万円
●20〜24歳(経験0年)の新入社員は男女ともに300万円前後で女性の方が30万円ほど高い結果に。

●25〜29歳(経験1~4年)は男性の方が50万円ほど高いようです。

●30〜34歳(経験5~9年)になると差が縮まり、男性が女性を25万円ほど上回っています。

●35〜39歳(経験10~14年)で女性の年収伸びが停滞。
おそらく、結婚や出産などのライフイベントが影響していると考えられるでしょう。

●40〜44歳(経験15年以上)になると、男女の年収の差は89万円になりました。

全体で見てみると、女性よりも男性の給与がやや上回っているという結果になりました。

補足ですが、「日本人男性の平均年収は563万円」「日本人女性の平均年収は314万円」となっていますので、その差は249万円。

一般的な会社員と比べるとシステムエンジニアの男女の給与の差は小さいため、女性でも高い年収を狙える業種という見方ができますね。

参考:令和4年賃金構造基本統計調査

【システムエンジニア・SE】経験年数による年収の差

他の専門職同様に、システムエンジニアの平均年収も経験年数により大きく変わります。
ここでは、経験年数ごとの平均年収をご紹介します。

「年収ではイメージがつきにくい」という方のために手取りの金額も計算しているのでご参考にどうぞ。
(手取りはあくまで概算。実際の手取り収入はこれよりも少し上回ると考えられます。)

●手取り年収の条件
会社勤め・扶養親族なし・給与所得控除、基礎控除、社会保険料控除のみ考慮して計算
経験年数(全年齢合計) 平均年収 手取り年収 手取り月収
0年 328万円 260万円 22万円
1〜4年 411万円 325万円 27万円
5〜9年 493万円 385万円 32万円
10〜14年 545万円 424万円 36万円
15年以上 643万円 494万円 41万円
e-Stat「政府統計の総合窓口賃金構造基本統計調査を元に作成。

一口にシステムエンジニアといっても、得意な分野やスキルが違うと収入も異なります。
そのため、他の職業に比べ個人による年収の開きが大きいというのが実情です。

【システムエンジニア・SE】年収のボリュームゾーン

政府統計データ・求人等あらゆる情報を考慮した上で、システムエンジニア(SE)30代前半男性の年収の1番のボリュームゾーンは480万円~550万円と考えられます。

システムエンジニアの年収は、個人のスキルや所属する会社により上下の幅が大きく開きます。平均と自分の年収を比べてみても、自分の年収の方が低いということも往々にしてあるでしょう。

参考データ:令和4年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金
参考データ:賃金構造基本統計調査

【システムエンジニア・SE】スキルによる年収の差

IT関連産業の給与等に関する実態調査結果を見てみると、システムエンジニアに限らず、IT関連産業に関わる技術職の方はスキルのレベルによって年収に差があることがわかります。

この調査におけるレベルは下記の通り。

レベル1 … 新人・初級者レベル/仕事に慣れ始めたレベル
レベル2 … 上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル
レベル3 … 独立して仕事ができる中堅人材レベル
レベル4 … 部下を指導できるチームリーダーレベル
レベル5 … 社内での指導者・幹部レベル
レベル6 … 国内で著名なレベル
レベル7 … 国際的に著名なレベル

レベル4の部下を指導できるリーダーの位置から年収が一気に上がる印象ですね。高い年収を目指すのであれば技術面とプロジェクトを管理するスキルを磨いていく必要がありそうです。

参考:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果

IT関連産業における給与ランキング

経済産業省が出しているIT関連産業の給与等に関する実態調査(平成29年)を元にmoveIT!が独自のランキングを作成しました。

参考:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果
ランキング 業種 年収
1位 ITコンサルタント 929万円
2位 プロジェクトマネージャ 892万円
3位 プロデューサー/ディレクター 793万円
4位 IT関連営業・マーケティング 783万円
5位 高度SE・ITエンジニア (基盤設計担当・ITアーキテクト) 778万円
6位 IT技術スペシャリスト (DB・NW・セキュリティ等) 758万円
7位 インターネット関連企業営業・マーケティング 682万円
8位 IT教育(講師・インストラクタ等) 651万円
9位 IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用) 609万円
10位 SE・プログラマ(組み込みソフトウェアの開発・実装) 604万円
高度SEは5位で年収778万円、SEは10位で年収604万円という結果になりました。

日本人の平均年収は458万円(令和4年分調査結果)というデータが出ており、中央値は423万円。
平均・中央値ともに上回り、SEは日本人の全体の年収と比べると多いことがわかります。

【システムエンジニア・SE】年収アップの方法

ここまで、システムエンジニアの平均年収をご紹介してきましたが「今の会社は平均年収よりも低い」「もっと年収をアップさせたい」と感じた方もいるのではないでしょうか。

ここからは、システムエンジニアが年収をアップさせる方法を以下のとおりご紹介します。
  • スキルアップをする
  • 転職する
  • 資格を取得する
  • 副業をする
  • フリーランスとして独立する

スキルアップをする

システムエンジニアのスキルアップについては、大きく分けて2種類あります。
一つは、技術の向上。
二つ目は、コミュニケーション能力など技術以外のスキルを向上させる方法。

技術の向上については、得意分野の専門性を高めていく方法と専門分野の幅を広げていく方法があるでしょう。

最近では、フルスタックエンジニアというオールラウンドに活躍できるエンジニアに注目が集まっています。
技術の幅を広げることで、年収やエンジニアとしての価値も向上していきそうですね。

技術以外のスキルアップについては、リーダーに求められるマネジメント能力や、コミュニケーション能力の向上を意識すると良いでしょう。

リーダーやディレクターなど、さらに上のポジションを目指すことで年収を上げていくことが可能になります。ほかにも、マーケティングスキルなどを身につけることで、他者との差別化を図れます。

転職する

同じシステムエンジニアでも所属する企業によって、年収が大きく変わる場合があります。
企業の規模や、下請け、元請け、などでも大きな違いがあるでしょう。今の職種である程度経験を積んだ後に、大手企業へ転職できれば年収アップが期待できます。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材の不足は2030年まで年々増加傾向であり、2030年には最大79万人不足する見込みとのことでした。

エンジニアの需要は高いため、今の給料に満足していないという方は、転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

参考:IT人材需給に関する調査|経済産業省

資格を取得する

スキルアップを図ると同時に専門資格を保持することで、年収アップをねらいやすくなります。
また、転職の際にも知識があることの証明となるためおすすめです。

資格には国家資格とベンダー資格があり、代表的なものを以下にまとめました。
【国家資格】

  • 基本情報技術者試験(FE)

  • 応用情報技術者試験(AP)

  • システムアーキテクト試験(SA)

  • 【ベンダー資格】

  • オラクルマスター(ORACLE MASTER)

  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

  • Linux技術者認定試験(LinuC)

  • シスコ技術者認定

  • DB2エンジニア

  • ベンダー資格とは、パソコンなどの製品を販売しているベンダー企業が独自で認定している資格試験のことです。

    資格取得のために得た知識は、システムエンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップに大きくつながるでしょう。

    副業をする

    IT業界は、比較的副業に対して寛容な企業が多いです。
    ただ単に今よりも収入を増やしたいと考えている方は、副業をしてみるのも良いでしょう。

    本業のシステムエンジニアを活かした副業をすれば、効率的に収入を増やせます。たとえば、アプリ・システムの開発やプログラミングスクールの講師などの副業であれば、本業の経験を有効に活用できるでしょう。

    一方、副業では新たな分野に挑戦してみるのも、エンジニアとしての価値をアップさせることができるため一石二鳥です。たとえば、Webサイトの制作やデータ入力、IT系のライティングなどは、初期投資をあまりかけずに短時間で始められるでしょう。

    フリーランスとして独立する

    フリーランスとして独立すると、実績が収入に直結します。
    受注する案件価格を自分で設定でき、高いスキルや実績を持っている場合は高額な案件も見込め、年収1,000万円以上も十分ねらえるでしょう。

    ただし、フリーランスは会社員のような手厚い福利厚生などはなく、労働基準法が適用されません。
    案件受注に付随する発注者との細かいやりとりや事務作業など、本来の業務以外の対応もすべて自分で行う必要があります。
    フリーランスに向いている人の特徴をまとめました。
  • スケジュールやお金など自己管理が得意

  • システムエンジニアの仕事が好き

  • 責任感を持って業務を遂行できる

  • 行動力があり主体的に考え行動できる

  • フリーランスは仕事や収入、休日などが不安定になりやすいため、安定志向の方にはあまりおすすめできません。何事にも責任感を持って、主体的に行動していく必要があります。

    「個人の成果がなかなか評価されない・・・」とお悩みの方は、フリーランスになることで収入アップが見込めるかもしれませんね。

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    関連記事⇨エンジニアがフリーランスで働くメリットとは?案件はどこから受注する?

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    必須スキル Android開発経験(数年以上) PHP
    MySQL
    ネットワーク環境設計・構築経験
    場所 フルリモート フルリモート 東京都 ※リモート有
    1か月の報酬 70〜90万円 65〜80万円 70〜100万円
    紹介した案件は一例ですが、案件の報酬単価から算出すると、年収700〜1,200万円を狙える案件であるのがわかります。ただし、報酬が高い案件は、求められるスキルや実績も高いため、自分に合うものを選ぶことが重要です。

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    →募集中の案件情報を見てみる

    まとめ

    ・企業規模10人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は660万4,000円。

    ・企業規模1,000人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は788万5,900円。

    システムエンジニアの年収は、所属する企業や、個人のスキルにより大きな差があるのが実情です。

    もし今の給料に満足していない場合は、スキルアップまたは転職・起業も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

    IT業界はこれからの需要も大きく、特にシステムエンジニア(SE)は人材不足が続いているため好条件で転職できる可能性も高いでしょう。

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    コラム著者情報

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