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SES単価の実態を解説!相場の仕組みとエンジニアが収入アップを目指す秘訣を紹介

「適正価格がわからない」
「買い叩かれていないか心配」
相場を知らないまま仕事を発注したり受注したりすると、過剰なコストが発生するだけでなく、エンジニアが正当な報酬を受け取れなくなるリスクもあります。

実際、SESの単価はエンジニアのスキルや経験、プロジェクトの内容によって異なります。
そのため受注者側も発注者側も、双方が納得できる単価を設定するには、相場を知っておくことが非常に重要です。

この記事では、SESの単価相場や単価を決める3つの要素について詳しく解説します。
さらに後半では、収入アップを目指すエンジニアに向けて、実践的な方法もご紹介します。
単価相場をしっかり把握し、適正な価格で受発注できるようになりましょう。

SES単価の基礎知識

SESは、「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略称です。

おもにクライアント先に常駐し、クライアントが手掛けるソフトウエアやシステムの開発・保守・運用プロジェクトにてエンジニアの労働力を提供するサービスですが、スキルや業務内容により単価は異なります。

SES単価の計算方法

エンジニアの単価は一般的に「人月(にんげつ)」という単位で算出されます。
「人月」とは、作業に従事する人数と、その人員がプロジェクトに従事する月数を掛け合わせたものです。

たとえば5人で3か月かかる仕事は「15人月」(5×3)、10人で6か月かかる場合は「60人月」(10×6)となります。

1人の1か月の作業量は通常フルタイム勤務(1日8時間×20日間=160時間)を基準に設定されます。


最終的に支払われる金額は、設定された単価と希望する労働時間を掛け合わせて算出されることが一般的です。

また、SES企業が受け取る手数料を差し引いた金額がエンジニアの給与となります。
エンジニアへの給与還元率は、通常40〜80%程度といわれています。

SESの単価相場

ここでは、一般財団法人経済調査会が発表した調査を元にSESの単価相場をご紹介します。紹介する技術者の定義は以下の通りです。
プロジェクトマネージャ(PM)
・システム開発計画の全体構造、プロジェクト体制の構築および後工程のプロジェクト管理指標決定
・プロジェクトのスケジュール、必要なコストなどの管理およびプロジェクト全般の意思決定
・開発に必要な資源の供給・管理およびプロジェクトの進捗管理、コスト管理、成果管理
システムエンジニア1(SE1)
・成果管理およびコスト評価などプロジェクト全体の評価
・業務のモデル化、情報システム化の計画を策定
・システムの機能設計およびシステムの具体化の中心的役割
・テスト環境整備等と総合テスト・評価およびマニュアル作成等の中心的役割
・システム運用・保守に当たってのシステム変更の支援
システムエンジニア2(SE2)
・基本設計を基にした詳細設計の中心的役割
・結合テストの中心的役割
プログラマ(PG)
・プログラミングの中心的役割
・プログラムモジュールやプロセスごとのテストを実施
技術者

単価相場/月

プロジェクトマネージャ(PM)

90〜120万円

システムエンジニア1(SE1)

80〜100万円

システムエンジニア2(SE2)

70〜95万円

プログラマ(PG)

60〜70万円

企業規模やエンジニアのスキルによっても価格は異なるため、単価にはバラつきがあります。

また、ご紹介した単価相場からSES企業の手数料を差し引いた場合、エンジニアが実際に受け取る給与は28〜80万円程度となります。
出典:一般財団法人経済調査会|ソフトウェア開発技術者料金調査の概要と今後の方向性について(p.63技術者料金の推移)

SESの1日あたりの単価相場は?

前述した一ヶ月あたりの単価相場を元に、月20日勤務で計算すると以下のようになります。
技術者 単価相場/日
プロジェクトマネージャ(PM) 4.5〜6万円
システムエンジニア1(SE1) 4〜5万円
システムエンジニア2(SE2) 3.5〜4.75万円
プログラマ(PG) 3〜3.5万円
※一ヶ月の単価相場÷20日で計算

ただし、上記は残業時間や手当等を考慮していませんので目安として参考にしてください。

SESの1時間あたりの単価相場は?

前述した1日あたりの単価相場を元に、1日8時間勤務で計算すると以下のようになります。
技術者 単価相場/時間
プロジェクトマネージャ(PM) 0.56〜0.75万円
システムエンジニア1(SE1) 0.5〜0.62万円
システムエンジニア2(SE2) 0.43〜0.59万円
プログラマ(PG) 0.37〜0.43万円
※1日の単価相場÷8時間で計算

ただし、上記は休憩時間や手当等を考慮していませんので目安として参考にしてください。

SESの単価を決める3つの要素

SESの単価はさまざまな要因によって変動します。
ここでは、とくに重要な以下の3つの要素に注目し、それぞれが単価に与える影響を解説します。

1.技術・レベル・経験年数
2.業務内容やプロジェクトの種類
3.SES企業の規模

具体例やデータを交えながら、SES単価の仕組みをわかりやすくご紹介しますので、単価相場を理解する参考にしてください。

1.技術・レベル・経験年数

IT業界では、求められるスキルが高いほど単価相場も上がる傾向にあります。
とくに、大規模なプロジェクトや高度な難易度を伴う案件では、スキルの高さが単価に反映されるのが一般的です。

エンジニアのスキルを測る基準として、経験年数も重要な目安となります。
ただし、単に経験年数が長いだけでは高単価に結びつくわけではありません。参画するプロジェクトが求めるスキルや経験を持っていなければ、単価への影響は限定的です。

以下に、IPA(情報処理推進機構)が定義するITスキル基準を元に、レベル別の単価相場をまとめました。
レベル 説明 単価
レベル1 最低限必要な基礎知識を有する 45~60万円
レベル2 上位者の指導のもと要求された作業を担当
レベル3 要求された作業を一人の力で遂行 60~80万円
レベル4 業務上での課題発見と解決をリードし後進育成に貢献
レベル5 企業内のハイエンドプレーヤとして認められる
レベル6 国内のハイエンドプレーヤとして認められる 80~160万円
レベル7 世界で通用するプレーヤとして認められる
出典:IPA|技術者とスキル標準(p,32レベルの概念)

2.業務内容やプロジェクトの種類

参画するプロジェクトに応じて必要とされる知識やスキルが異なるため、単価にも大きな差が生じます。
業務内容が高度で専門性の高いプロジェクトほど、より高い単価となるでしょう。

詳しく知りたい方は関連記事もご覧ください。
関連記事:システムエンジニア(SE)の仕事内容とは?資格は必要?

3.SES企業の規模

SES企業の規模によっても単価は大きく異なります。
同じ都内の企業でも、従業員数1,000人以上のSEの技術者料金が121.2万円であるのに対し、従業員数500人未満のSEは78.5万円というデータがあります。

さらに、地域による単価の違いも見逃せません。
都内の大手企業と、地方の中小企業では、市場規模に違いがあるため単価にも大きな差が生じます。
とくに地方では、都内に比べて単価が低くなる傾向があります。
出典:JUAS一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会|IT価格相場運営プロジェクト研究成果報告書(p,11人件費単価の計算)

SE(システムエンジニア)が独立したら収入は上がる?

この記事では主に発注時の単価相場をご紹介してきました。
SES企業に所属しているエンジニアが受け取る給与は、発注単価の40〜80%程度であることを考えると、SEの月収は28〜80万円の範囲になると推測できます。

一方で、弊社「move IT!」でご紹介している案件では、月額平均が60〜80万円と高水準の案件が豊富にあります。
これを踏まえると、独立によって収入が増加する可能性は十分に期待できます。

ただし、この記事でも触れたように、単価はスキルやプロジェクトの内容によって大きく左右されます。そのため、より高単価な案件を受注するには、日々のスキルアップが欠かせません。

ITエンジニアは転職や独立で単価アップを目指せる!

エンジニアとして収入を増やすには、転職や独立をするのが効果的です。
とくに報酬が高い企業や案件に挑戦することで、自分のスキルに見合った報酬を得られるチャンスが広がります。
たとえば、フリーランスとして案件を請け負う場合、単価交渉がしやすく、実績に応じた報酬を得やすいのが魅力です。
一方で、案件探しや契約条件の確認などに手間がかかります。こういった業務はエージェントサービスを利用することで手間が省けるため積極的に利用しましょう。
転職を考える場合は、自分のスキルやキャリア目標に応じた高単価案件を選ぶことが重要です。
ITエンジニアの独立や転職をサポートしている「moveIT!」では以下のような豊富なサービスを提供しています。
  • スキルに応じた案件の提案やキャリア相談
  • フリーランスだけでなく、正社員や副業の選択肢も豊富
  • 教育や独立支援など、エンジニアの成長をサポート
転職や独立の選択肢を増やすことで、キャリアの可能性が広がり、単価アップも実現しやすくなるでしょう。

moveIT!を利用した体験談

約4年前にmoveIT!に登録し、フリーランスエンジニアとして働く吉田さん(仮名・20代男性)。

「フリーランスになったほうが収入アップに繋がりそう」と思い、フリーランスの道を目指したそうです。

「多種多様な言語を扱えるようになりたい」
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  • 案件獲得後も相談に乗ってもらえてサポートが手厚い
  • レスポンスが早く話がスムーズに進んだ
現在の働き方、moveIT!のサービス内容、どちらも大変ご満足いただけているようです。

ほかにも「moveIT!」を利用した多くの体験談をいただいているので、ぜひ参考にしてください。
→エンジニアインタビュー

まとめ

SES単価は、エンジニアのスキルや経験、プロジェクトの種類や企業規模によって異なります。
この記事で紹介したSES単価は以下の通りです。
技術者 単価相場/月
プロジェクトマネージャ(PM) 90〜120万円
システムエンジニア1(SE1) 80〜100万円
システムエンジニア2(SE2) 70〜95万円
プログラマ(PG) 60〜70万円
収入アップを目指すエンジニアは、自身が持ち合わせているスキルの適正単価を把握し、転職や独立をするのも一つの方法です。
エージェントサービスを利用することで、より高単価な案件を効率的に見つけられるでしょう。

また、ご自身がフリーランスとして案件を受注する時の単価が知りたい場合は、実際の求人を参考にしてみるのも良いでしょう。

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