エンジニアは腰痛対策何してる？

システムエンジニアやプログラマーなど、PC作業を中心として行うエンジニアたちは、座って作業するシーンや時間が必然的に多くなりがちです。だからこそ起こりやすくなってしまうのが、腰痛。腰痛は、ある意味でエンジニアならではの職業病と言っても過言ではありません。しかし逆の見方をすれば、腰痛に悩まされるケースが多いからこそ、腰痛に対する独自の対策法を持っている可能性も高いということ。今回は、現役エンジニア300人に、腰痛の状況やその対策法についてアンケートを実施しました。

実は腰痛の約85％は、原因が特定できない「非特異的腰痛」であると言われています。しかしエンジニアの場合、長時間同じ姿勢でいることによって筋肉が硬直したり血流が滞ったりするのが大きな原因の一因になっていることは間違いないでしょう。

しかし中には、ストレスなどの心理的・社会的要因によって引き起こされる「非器質性疼痛」というものもあります。エンジニアという職業柄、思わぬトラブルへの対応を余儀なくされるシーンも少なくなく、そうした心理的な不安が、腰痛を引き起こしてしまっているケースもあるのです。

原因不明のものや精神的な部分からくるものなど、腰痛にもさまざまな種類がありますが、少なくとも身体を硬直させてしまうことによって起こる腰痛は、心掛け一つで大幅に改善することが可能です。

まず大切なのが、作業姿勢を正すということ。作業に熱中してしまうと、どうしても猫背になったり、椅子への座りが浅くなってしまったり、身体に負担を掛ける姿勢になりがちです。そうして負担が増えれば、腰痛を引き起こしたり悪化させてしまったりする可能性も高まってしまいますから、まずは良い姿勢で仕事をすることを心がけるようにしてください。

その上で、どんなに忙しい時でも、定期的に身体を動かす時間を作ることも大切です。仕事中に簡単なストレッチをするのも良いですし、休みの日に運動をして筋力を向上させておくのも良いでしょう。

食生活や椅子・机など、周辺の環境を整えるのも効果的です。良い姿勢で仕事をしようと思っても、椅子や机の高さが合っていなければ、それも難しくなってしまいますからね。

そして何より大切なのが、腰痛を甘く見ないということ。ただの腰痛と思って放置してしまったことで、椎間板ヘルニアのような大きな病気に発展してしまったり、胃潰瘍や尿路結石といったその他の病気を見逃してしまったりすることもあります。少しでも異常を感じた時は、ただの腰痛だと思わず、適切な診療を素早く受けるようにすることも大切なのです。

それではここからは、現役エンジニア300人がどのように腰痛と向き合っているのか、アンケート結果を見て行きましょう。

・現在腰痛がある　93人
・過去に腰痛があった　67人
・腰痛はない　140人

意外にも、腰痛は有無に関してはほぼ半々という数字が出ました。エンジニアの職業病とも言われる腰痛ですが、腰痛に悩まされていない人や腰痛を克服できた人も多いことがわかります。

・対策している/気を付けている　56人
・たまに対策をしている/気が付くときに気を付けている　78人
・特にしていない　166人

腰痛に悩まされていない人も多い中ではありますが、腰痛対策についてはあまり実践できていない人が多い印象です。ただそうした中でも、「ストレッチを定期的に行う」「まっすぐの姿勢を保つ」「良い椅子やクッションを使用している」といった回答もあり、気をつけている人は気をつけている、ということがわかります。

・はい　30人
・いいえ　270人

サポート器具の利用に関しては、かなり少ない数字が出ました。利用している器具で多かったのは、「コルセット」や「サポーター」でしたが、中には「腹巻」や「ストレッチボール」など、一風変わった回答も見られました。

エンジニアが悩まされるケースが多い腰痛について、その状況や対応策について見てきました。エンジニアという仕事柄、腰への負担を完全に取り去ることができないからこそ、いかに日々の心掛けやサポート器具によって、負担を軽減することができるかが大切です。たかが腰痛と思っていたものが、思わぬ病気の引き金になってしまったり、心のSOSだったりするケースもありますので、自分自身を気遣う意味でも、腰痛にはしっかりと意識を向けるようにしましょう。

moveIT運営事務局

moveIT!は機械的なマッチングだけでなく、人との繋がりを重視したIT専門の求人紹介サポートサービスです。
フリーランスの他、正社員・契約社員・派遣・アルバイト・インターン、またはIT業界への就職転職希望者、IT業界での将来独立・起業を目指している方々など、働き方や経験者/未経験者を問わず幅広く総合的に支援するサービスをご提供しております。